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極秘会談

 野田佳彦首相と自民党の谷垣禎一総裁が2月25日、都内のホテルで極秘に会談していたことが報じられています。消費税増税をめぐる与野党協議や衆議院の解散時期について意見を交換したものと見られますが、二人は会談したことを認めていません。

 しかし、関係者の話としてこうした事実が明らかになると、かえってこの先の展開が見通せなくなってきました。

 2012年度予算案が衆議院を通過する前の今の時点は、与野党がそれぞれの政治的思惑でガチンコする時であり、民主・自民のそれぞれの政党の意思の統一もないままに、二人が会談することは不思議なことです。かえって、両党の内部から不信の声が上がる可能性もあります。

 それとも、両党幹部も了解の上で会談が行われたとすれば、野田首相が党内の反対派と袂を分けてでも消費税増税をやり抜く覚悟?を決めた行動でしょうか。

 3月末までの予算成立の可能性は消え、暫定予算で新年度をスタートしなければならない状況。その上、(参院は野党議員が多く)特例公債法案などの予算関連法案が成立する見通しは全くなく、政局はさらに混迷していくことでしょう。

 またぞろ(民主党代表が代わる)総理交代ではないでしょうから、6月頃の「追い込まれ解散」が現実味を帯びてきました。消費税増税法案と引き換えに解散する「話し合い解散」は、無理なように思われます。

by shouichiro_sato | 2012-03-02 23:07 | 国政・時事 | Comments(0)  

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