雪のイベント中止
2012年 02月 21日
2004年から毎年行われていたこのイベントは、同市にある海上自衛隊第5航空群が訓練に参加した帰りに青森県十和田市から運んだ雪を使っていました。今回は630㌔の雪を運び、搬送時と到着時の2回、放射線量を測定。過去の平常時と同じ水準でしたが、東日本大震災から避難してきた人たちから中止を求める声が寄せられていたとか。
市は説明会を開いて放射線量の測定結果を伝え、危険性はないとしてイベント開催への理解を求めましたが、結局、中止しました。「政府や自治体の説明は信用できない」という意見がでて、理解が得られなかったとか。
津波で被災した岩手県の松ノ木をお盆の送り火に使おうとした京都市。福島県内で製造した花火を使う予定だった愛知県日進市の花火大会。さらには被災地で加工した鉄骨材を使う大阪府の橋桁工事・・・・、全て風評被害で使用が中止・中断されてきました。そして今度は青森の雪・・・・、何んとも嘆かわしい事態です。
未だに続く風評被害は、情報提供やしっかりした説明、それに対する対策がウヤムヤになっているからに他なりません。被災地のガレキ処理に対する受け入れ自治体の理解が進まないのも、同じ背景があるのでしょう。
by shouichiro_sato | 2012-02-21 23:43 | 社会・話題 | Comments(0)