人気ブログランキング | 話題のタグを見る

一体改革

 あす24日に召集される第180通常国会の焦点は、何んと言っても「社会保障と税の一体改革」の行方でしょう。野田佳彦首相が不退転の決意で望む消費税増税が現実のものになるのか。法案提出まではまだまだ紆余曲折がありそうですが、ことによっては衆院解散・総選挙になる可能性もあり、波乱含みのスタートです。

 野田内閣が昨年末にまとめた素案では、現行5%の消費税率を2014年4月に8%に引き上げ、さらに2015年10月には10%へ引き上げるとしています。しかし、消費税増税で社会保障が充実するのかというと、実際はそうではありません。 

 年金支給額の引き下げや支給開始年齢の引き上げ。高齢者の医療費自己負担の増額。介護利用料金の負担割合増・・・・などが予定されており、増税しても現行制度の財源不足の一部に補填されるだけ。社会保障の収支バランスを確保するには、さらなる増税が必要だと内閣府は試算しています。

 消費税率にばかり焦点が当っていますが、少子長寿社会での社会保障の全体像はどうあるべきか。そうした内容についても、さらなる議論が必要です。

by shouichiro_sato | 2012-01-23 22:50 | 国政・時事 | Comments(0)  

<< 写真といけばな 新春の集い >>