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八ツ場ダム

 民主党が政権交代を果たした2009年の衆院選マニフェストで、事業の中止を約束した八ツ場ダム(群馬県長野原町)について、前田武志・国土交通大臣はきょう「建設事業を再開する」と正式に表明しました。凍結していたダム本体の工事費を2年ぶりに予算案に計上する模様です。

 政権交代で国土交通大臣に就任した前原誠司氏(現・民主党政調会長)は、早速、地元や関係自治体との事前調整もないままに「建設中止」を発表。しかし、地元の(建設中止には)反対する声も大きく、以来、ダムの必要性や治水対策などについて検証作業が続いてきました。

 その結果は、八ツ場は「ダム建設に加え4つの代替案を検討したが、ダム案が最も安く、10年後の治水効果を一番見込める」ことになり、事業の継続が妥当と判断されました。

 「コンクリートから人へ」の掛け声は立派でしたが、事業の十分な検証を経ずに公約したツケがまたまた噴出した感じです。

 「子ども手当」「高速道路無料化」「年金を一元化し、最低7万円を保証」などとともに、「ムダの根絶と予算の組替えで財源は出てくる」として、実現性に乏しい政策を並べて国民の関心を惹き付けたのだとすれば、マニフェストとは一体なんだったのか。

 民主党にとって3度目となる新年度予算案は、近日中に閣議決定されます。

by shouichiro_sato | 2011-12-22 22:29 | 国政・時事 | Comments(0)  

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