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致命的

 一川防衛大臣はきょうの閣議後の記者会見で、「大臣としての責任を問われるような、致命的なものはない」と述べ、辞任する意思がないことを強調しました。就任以来の言動が問題になり、9日には参議院で問責決議案が可決される見込みの中で、これまた「致命的」な発言です。

 野田内閣で防衛大臣に指名された一川氏は、認証式に前に記者団に「安全保障に関しては素人だが、これが本当のシビリアンコントロール(文民統制)だ」。沖縄県庁で仲井眞知事と初会談した時には「(自身の選挙区には自衛隊の)小松基地を抱え、自治体の苦労は分かっているつもり」と発言。

 国賓として来日中のブータン国王夫妻を歓迎する宮中晩餐会を欠席して、民主党議員の政治資金パーティーに出席。「ブータン国王が来て宮中で催し物があるが、私はこちらのほうが大事だ」と挨拶。さらに、12月1日の参議院東日本大震災復興特別委員会で沖縄米兵少女暴行事件について問われると、「正確な中身を詳細には知らない」と答弁するなど、防衛大臣としての資質が問われる言動が目立ちます。

 もっとも、野田首相には罷免したくてもできない党内事情があると思われ、このまま9日で臨時国会は閉幕。国政は東日本大震災復興関連の法案以外はほとんど成立しないまま、時間だけが過ぎ行く師走になりそうです。

by shouichiro_sato | 2011-12-06 22:43 | 国政・時事 | Comments(0)  

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