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がれき処理

 地震や津波で生じたがれきは、岩手県で11年分、宮城県では19年分という膨大な量となっています。災害現場から仮置き場への搬入状況は、岩手で8割、宮城で6割。国の第3次補正予算では搬入費をなどの処理関連費用、3860億円が使われます。

 国では岩手と宮城両県のがれきの一部を、県外の自治体へ委託する「広域処理」を進めたいとしていますが、受け入れる自治体が少なく暗礁に乗り上げています。

 自治体が躊躇しているのは「がれきの安全性」が確保されるかどうか、判断できないというのが最大の課題。市民が受け入れ反対の運動を始めたところもありますから、どのようにして住民の理解を得るのか、悩むところです。

 ところで、報道によれば県外へ運び出す(広域処理を行う)がれきの量は、全体量の1割程度とか。そうすれば、9割のがれきはどのように処理されるのか、具体的な方法が気になります。施設の処理能力からしても、こうした緊急時に備えた態勢ではないはずですから、被災地ではどんな方法がとられるのか。膨大なコストをかけて遠くへ運ぶより、県内で処理できる仕組みや態勢づくりに知恵を絞ったほうが、新たな産業振興や地域づくりに役立つのではないか・・・・と考えるのは、失礼?な発想でしょうか。

by shouichiro_sato | 2011-11-22 23:33 | 東日本大震災 | Comments(0)  

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