脱線火災事故
2011年 05月 30日
特急電車の乗務員は煙に気づいて非常停止ボタンを押したものの、火災だとの認識がなく、札幌にある同社の指令センターも「トンネル内では煙が入ってくるため、ドアを開けるのを待つように」指示したとか。運転士が車輌の様子を確認したり、車掌が避難路の安全確認のためにトンネル内を確認している間に、乗客は自力でドアを開けて避難を始めていました。
JR北海道が火災を認知したのは事故から2時間後で、乗員による車輌からの避難指示やトンネル外への誘導もなかったようです。・・・・自力でドアを開けた乗客たちの機転がなければ、どうなったことか。焼け焦げた車輌を見て背筋が寒くなりました。
同社のマニュアルには煙への対応方法に関するものはなかったこと。緊急停止がトンネル内で行われたことなど、検証しなければならないことが多くあります。1972年に、急行「きたぐに」が福井県内の北陸トンネルで火災を起こして緊急停車した事故(30人死亡、714人が負傷)がありましたから、「想定外」の出来事ではなかったはず。事故原因の究明をシッカリ行い、二度と繰り返さないことを切望します。
by shouichiro_sato | 2011-05-30 23:56 | 事件・事故 | Comments(0)