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首相批判

 西岡武夫参院議長はきょうの記者会見で、東日本大震災の復旧・復興計画を立案するために設置する政府の「復興構想会議」について、「幾つ会議をつくれば気が済むのか。責任逃れとしか思えない。会議が踊っている」と述べ、「今の状態で国政を担当するのは許されない」と批判しました。

 また、民主党元代表の小沢一郎氏は昨夜、都内の私邸で若手国会議員らと懇談し「思ったとおり、悪い状況になっている。これは人災みたいなものだ」と、福島第一原発の事故をめぐる政府と東京電力の対応を厳しく批判したと伝えられています。

 未曾有の大災害と原発事故への対応は「挙国一致の態勢」で望むべきですが、いつの間にか「官邸主導」になってしまい、民主党内部からも様々な批判が聞こえてくるようになりました。

 しかし、大震災の復旧復興に関わる補正予算の編成など、与野党が協力して一日も早く執行しなければなりません。ただ、震災対策と先に成立した本年度予算の関連法案とは別問題。参議院で与野党が逆転している状況では政府・与党が予算の見直しで譲歩しなければ、国政の停滞は続くばかりでしょう。

 これだけの非常時に「予算の執行が滞れば、政府に協力しない野党に批判がいく」として、政権の浮揚と延命を図ろうとしているとは思えませんが、菅直人首相が期待している自民党との大連立には、「連立は難しい。国民が信頼していない首相とどうして一緒にやろうなどと言うのか」(石原自民党幹事長)と、冷めた反応しかありません。

by shouichiro_sato | 2011-04-07 23:13 | 国政・時事 | Comments(0)  

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