「河村流」が圧勝
2011年 02月 07日

任期途中に河村たかし市長が辞職しなければ、名古屋市長選挙は実施されていませんでしたし、河村氏が担ぎ出さなければ衆議院議員の大村秀章氏の知事選出馬はなかったでしょう。市議会のリコールも河村氏が主導したもので、全国的に注目された今回のトリプル選挙は、河村氏が仕掛けた「劇場型選挙」。その審判の結果は・・・・・・
5人が立候補した愛知県知事選挙では、当選した大村氏が1,502,571票。次点の重徳和彦氏が546,610票、御園慎一郎氏が487,896票などと続いていますが、大村氏の得票率は50.0%で、得票も歴代2位でした。
4人が立候補した名古屋市長選挙では、河村氏が662,251票で当選。次点は石田芳弘氏で216,764票。河村氏の得票率は69.8%で、獲得した得票も名古屋市長選挙史上、最多得票です。
市議会の解散を問う住民投票では、賛成が696,146票(73%)、反対が252,921票(26%)。市議会議員74人(欠員1)は同日、失職しました。
まさに、結果もトリプルで「圧勝」といわれる所以です。
河村流が圧勝した背景について、新聞などのマスコミは「有権者は既存の政治家や政治体制に愛想を尽かした」、「既成政党と敵対した大村氏と河村氏のタッグが、現状を変えてくれそうな政治家のイメージを与えた」、「小泉郵政選挙のように、単純化した対立構造をつくった」と分析しています。
《 追 記 》
それにしても河村氏のキャラクターは庶民派に拘っています。ユニクロのダウンジャケットに中日ドラゴンズの帽子を横にかぶり、自転車にまたがる。独特の名古屋弁で、公務員の待遇や議員報酬などを批判し、分かりやすい敵をつくって民意を駆り立てる手法は、効果抜群でしたネ。
by shouichiro_sato | 2011-02-07 21:40 | 地方自治 | Comments(0)