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情報管理

 10日に開かれた11月臨時県議会では、北秋田市の鷹巣病院で8人が死亡した集団インフルエンザ感染と、秋田市の弁護士・津谷裕貴さんが殺害された事件について、初動対応のまずさや遅れを批判する声が続出したようです。

 危機管理計画(マニュアル)を策定し、知事直属の「危機管理監」を設けている県当局にしては、病院が県に報告して知事が把握するまで4日もかかったとは・・・。それも新聞報道がされてからといいますから、呆れてしまいます。

 感染症の蔓延も危機管理の対象であり、病院から保険所に通報され、その後は情報がどのように伝達されたのか、しっかりと検証しなければなりません。病院名の公表が遅れたりした判断はどこでどのように行われてきたのか。マニュアルがありながら、危機管理の意識が欠如していたとしか思われない状況です。

 4日早朝、津谷さんの妻から110番通報があり、自宅に駆けつけた2人の警察官が犯人と室内にいながら、殺害されていたことが判明した事件にショックを受けました。警察官は防護服と警棒を車内に残したまま被害者宅に入っており、「殺される」と訴えてきた110番の情報がどの程度まで警察官に伝わっていたのか。

 殺害目的で拳銃も所持しており、引き金を引いても発射されなかったことから犯人から津谷さんが奪っていたとのことであり、最悪の結果になってしまいました。情報がしっかりと伝わり、冷静な判断や対応があれば防げたかもしれない出来事に、残念でなりません。

 亡くなられた患者さんと津谷さんのご冥福を心からお祈りいたします。

by shouichiro_sato | 2010-11-11 20:18 | 秋田県 | Comments(0)  

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