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約束したのに

 民主党は昨年の衆院選と今年夏の参院選のマニフェストで、企業や団体からの献金を全面的に禁止すると約束していましたが、きょう開いた常任幹事会で再開することを決定しました。企業・団体献金を禁止する政治資金規正法を改正するめどが立っていないというのが、理由です。

 同法改正の与野党協議が進んでいないことや、民主党へ献金を希望する企業があることから、公共事業受注契約額が1件当り1億円未満で、特に問題がないと認められる企業・団体からは献金を受けるとか。「政治とカネ」の在り方を厳しく追及してきた民主党は、鳩山前首相や小沢元代表への問題を解決できないばかりか、さらに後退している感じです。

 自民党政権への国民の批判が政権交代の原動力だったのに、末期の自民党が繰り広げたことと同じような現象が民主党にも見えてきました。民主党の広報版には最近、現職議員の新しいポスターが張り出されていますし、(日常活動といえばそれまでですが)お金がかかる政治活動の状況は旧態依然です。民主党もお腹が空いてきたのでしょうか?。

 菅直人首相が「熟議」を呼びかけた国会論議にしても、仙石官房長官らの開き直った答弁が目立ち、政策の議論が深まりません。「個々の事例では閣僚に指示しており、リーダーシップは発揮している」と声を荒げた菅首相でしたが、尖閣諸島の問題や経済対策では首相の顔が見えません。

 もっとも、首相を辞任した鳩山氏が「次の選挙には出馬しない」と言っていたのに、最近は「議員を続ける方向で気持は傾いてきている」とか。「有言実行」とはいっても、やっていることが「支離滅裂」であれば、政治への不信は高まるばかりでしょう。

by shouichiro_sato | 2010-10-26 21:53 | 国政・時事 | Comments(0)  

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