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廊下で会談?

 ベルギーのブリュッセルで開かれたアジア欧州会議に出席していた菅首相は、きょう未明に中国の温家宝首相と会談し、現在の両国関係は「好ましくない」との認識で一致。戦略的互恵関係を推進する原点に戻ることを確認した―――とのニュースがありました。

 臨時国会が召集されながら、管首相が所信表明演説をしただけでブリュッセルに向かったのは、尖閣諸島が日本の領土であるという、日本の主権を表明するためには会議を欠席するべきではないという与野党の意見が一致して、国会日程が組まれたため。しかし、ニュースを見る限りでは、日中首脳会談に向けた日本側の準備は不十分だったようで、「夕食会後に廊下で偶然一緒になったので、そばにあるイスに腰掛けて話しをした」だけ。とても会談などと表現できる様子ではなかったようです。インタビューに応える管首相の表情にも、元気がありませんでした。

 外務省の中国担当課長や中国語の通訳が同行していなかったことも判明し、どの程度まで中国側に主張するつもりだったのか不透明。むしろ中国側が、国際社会の中国に対する厳しい目に「チョッと配慮した」ような、出来事でした。事実、中国国内の報道では「(尖閣諸島は)中国固有の領土だ」と主張したことが強調され、菅首相の発言内容は報じられていません。

by shouichiro_sato | 2010-10-05 23:53 | 国政・時事 | Comments(0)  

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