検察審査会
2010年 10月 04日
その議決書の中で注目されるのは、「検察審査会の制度は犯罪の可能性があるのに、検察官の判断で有罪になる見込みがないと思って起訴しないのは不当であり、国民は裁判所によって、ほんとうに無罪なのか有罪なのかを判断してもらう権利があるという考え方に基づくものである。嫌疑不十分として検察官が起訴を躊躇した場合に、いわば国民の責任において公正な刑事裁判の法廷で黒白をつけようとする制度である」という記述です。
事件を捜査してきた東京地検特捜部は、3人の元秘書らを逮捕・起訴したものの、小沢氏本人の関与は認められなかったとして、「嫌疑不十分」で不起訴処分にしていました。その決定に同審査会はことし4月、「起訴すべき」と1回目の議決をしましたが、特捜部が再び不起訴としたために2回目の審査が進められていたもので、審査会のメンバーはすべて交替しています。
その結果がきょう発表になった「起訴すべき」ですから、やっぱり国民の目は小沢氏の言動に対して納得していなかったのですネ。しかし、小沢氏は「自分はやましいことがないから、離党も辞職もしない」と潔白を主張しています。
厚生労働省・元局長の村木さんのように、検察が証拠を改ざんして「冤罪」を作り上げることもあれば、検察の判断を越えた世論が「冤罪」を生まないとも限りません。この際、マスコミもあまり騒ぎ立てることなく、公正な刑事裁判に期待しましょう。
ただし、こうした疑念をもたれること事態、「(小沢氏の)不徳の致すところであり、誠に遺憾なことであります」(支持者談)。
by shouichiro_sato | 2010-10-04 22:01 | 社会・話題 | Comments(0)