「したたか」
2010年 09月 27日
その後の中国は閣僚級以上の交流停止、訪日旅行のキャンセルや希少資源レアアースの輸出停止?など、さまざまな圧力を行使し、ついには温家宝首相が「さらなる行動をとる」と表明。結果、日本政府は「処分保留」のまま船長を釈放し、中国政府が用意したチャーター機で帰国させました。
日本の領海内でありながら、中国の傍若無人の振舞い。その上「謝罪と賠償」を求めるなど、中国の姿勢はエスカレートしています。日本政府はここで曖昧にすることなく、しっかりと日本の主権を表明しなければ、まだまだ問題は長引くでしょう。「大人の対応?」で穏便に収めようとしたところで、相手はしたたかです。
河北省で拘束されている4人の日本人の問題で26日、丹羽大使が中国外務省側に会談を申し入れたものの、中国側が応じなかったことがきょう明らかになりました。拘束した容疑も発表しない中国当局。船長を帰国させたことで、仙石由人官房長官は「ボールは中国側にある」と述べていますが、水面下ではどのような交渉が行なわれているのか。今までのところ、日本政府からは強いメッセージを感じることができません。
政治主導を公約した民主党ですが、中国と交渉できる政治家は不在のようですネ。
by shouichiro_sato | 2010-09-27 22:40 | 国政・時事 | Comments(0)