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刑事被告人

 衆院外務常任委員長の鈴木宗男議員が、受託収賄やあっせん収賄などの4つ罪に問われていた事件は、最高裁第一小法廷が上告を棄却する決定をし、懲役2年の実刑が確定。鈴木議員は異議を申し立てる方針のようですが、棄却される模様で、議員を失職して収監されることになりました。

 現職の国会議員が実刑の確定で失職するのは戦後4人目。逮捕から8年余り経過しましたが、この間に鈴木氏は「新党大地」を立ち上げて国会にカムバック。無罪を主張して、「国策捜査」だと検察当局を批判してきました。しかし、最高裁小法廷は5人の裁判官が一致して受託収賄罪の成立を認めています。

 最終の結論がでるまでは「推定無罪」の原則があるとはいえ、控訴中の鈴木氏を外務委員長に指名した衆院議長や民主党の責任は免れません。

 昨年の総選挙で大勝し、衆院で圧倒的多数の議席をもつ民主党は、問題が発覚した場合の議員の対応(責任の取りかた)がスッキリしません。例えば、政治団体の収支報告書偽造問題で逮捕された議員も(離党して)居座り続けていますし、選挙違反で幹部が有罪になった女性議員は辞職を先延ばししてきました。

 さて、終盤に入った民主党代表選挙。候補者の一人である小沢前幹事長には検察審査会で審議中の課題があり、10月には結論がでるとか。場合によっては小沢氏が強制起訴されて刑事被告人になる可能性もあり、これまたオカシナ、何んともスッキリしない状況です。

by shouichiro_sato | 2010-09-08 23:48 | 国政・時事 | Comments(0)  

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