「代表再選が第一」
2010年 08月 24日
こうした急激な円高と株安の状況について、菅首相は「為替の急激な変動は好ましくないので、注意深く見ていきたい」。さらに「各大臣からの話も聞き、労働界、経済界から話を聞いて、検討を進めます」。緊急記者会見をした野田財務相は「重大な関心をもって極めて注意深く見守る」。
菅首相はきのう、日銀の白川総裁と電話会談したものの、わずかに15分間だけで、政府・日銀の具体的な対策がなかったために失望感が広がり、円高・株安を加速させている模様です。
そうした経済状況にもかかわらず、菅首相は9月の代表選挙で再選を果たすため、きのうから1年生議員との対話集会に御執心。「挙党体制の構築を目指す」「衆院の解散は考えず、2013年の参院選と同日選にしたい」などと、政権維持の根回しに必死です。
来年度予算の概算要求作業が真最中のこの時期は、「国民の生活が第一」を掲げて政権交代を果たした民主党政権にとって、新たな政策展開が図られるときですが、このところの菅首相から政策の話が聞こえてこなくなりました。ぶら下がり取材での表情も冴えませんし、メモを見る姿が多くなりました。選挙で公約した課題は停滞するばかりで、「これではアカン」ですな。
by shouichiro_sato | 2010-08-24 22:24 | 国政・時事 | Comments(0)