不正転売

 「石川の浜の真砂は尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじ」とは、盗賊・石川五右衛門の辞世の句です。そんな一句を思い出すほど、社会を裏切る行為が行われていました。再び明らかになった事故米の不正転売事件です。

 きょう農林水産省が告発した事故米の偽装は、(2年前に問題になった)輸入されたコメにカビなどが発生した事故米の処理で、「飼料用に使われたと確認した」と農水省が発表した5215トンの内、3155トンは飼料用に加工された事実はなく、酒造会社で焼酎の原料(食用)として使用されていました。

 06年までに輸入されたコメの事故米については公訴時効(3年)が成立しており、同省が刑事告発するのは07年分の82トン分だけですが、加工業者の台帳には食用への転用を防ぐために3155トンの全量が破砕などの加工をしたように記載されていたとか。あれほど社会を騒がせた偽装事件の後に、再び不正転売していたとは言語道断、許されざる行為です。

 もっとも農水省は、今回の公表で2年前に行った自らのズサンな調査を認めたことにもなりました。飼料用に使われたと確認した調査の方法と内容はどうだったのか。これもダラシナイ出来事ですから、担当部署や関係者への厳しい処分が必要です。

 無責任な役所(公務員)や「利益のためなら何でもあり」の族(企業)を許してはなりません。

 因みに、3155トンのコメとはどれ位の量なのか。30キロの紙袋で約10万5000袋、10トン積みの大型トラックで315台。10アール当り600キロ収穫できれば約520ha分で、1俵60キロ当り1万3千円で試算すると、約6億8千万円。ただし事故米ですから、実際の払い下げ価格はいくらで、焼酎の原料米との価格差はどれほどあったのか?。そうした情報も公開してほしいものです。

by shouichiro_sato | 2010-07-26 22:59 | 社会・話題 | Comments(0)  

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