国家戦略室

 民主党の看板であった「政治主導」の一丁目一番地、マニフェストに掲げた国家戦略室(本来は法律を制定して国家戦略局とする予定でしたが)が機能を縮小され、形骸化しそうです。昨年秋の政権交代後、鳩山前首相は「予算編成の基本方針の策定や政策の総合調整を行う」と述べ、菅直人副総理を担当相に兼務させて華々しくオープンしたのですが、今度は首相への政策提言に限定するように検討されています。

 さらに、来年度予算編成では自民党政権下で行われていた概算要求基準(シーリング)を復活し、野田財務相が各省庁に「一律1割の削減」を要請するとか。約1年前、「国民の生活が第一」として、政治の大転換を約束した民主党。しかしながら、政策も政権運営もスッカリ色あせてしまった感じです。

 結局、「政権交代」は果たしたものの、政権を運営する確固たる戦略がなかったいっても過言ではありません。鳩山前首相の米軍普天間飛行場移設問題にしても、菅首相の消費税増税発言にしても、民主党の基本政策としてしっかりまとまっていないにもかかわらず、首相が得意になって狼煙を上げ、そして「一人芝居」に終わっています。これでは(民主党への)国民の不安は拭えません。

 さらには陰の実力者・小沢氏の動向にハラハラし、挙党体制も揺らいでいます。総選挙では大勝し、衆院議員の数は増えましたが、やっていることは数の力を誇示した強行採決や(都合の悪い)議論の場の封鎖。このままでは次回の総選挙でさらなるしっぺ返しがあるでしょう。

by shouichiro_sato | 2010-07-16 23:20 | 国政・時事 | Comments(0)  

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