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参院選・秋田

 第22回参議院議員選挙は24日に公示され、7月11日に投開票が行われます。秋田県選挙区ではきょう、NHKなど各放送局が政見放送の収録を行い、あす24日は各陣営が「必勝祈願」や遊説計画などを最終チェック。いよいよ、梅雨の中の熱い戦いに突入します。

 立候補を予定しているのは現職の鈴木陽悦氏(民主)、新人の石井浩郎氏(自民)と藤田和久氏(共産)の3人。過去2回の参院選では現職の実績よりも、自民党政治に対する批判が新人を当選させる力になりました。しかし今回は、立場が逆転した現職の実績と民主党の政策、政権担当能力に対する評価が県民の判断基準になります。昨年の総選挙で政権交代を果たした民主党の政策・政権を支持するのか、しないのかが最大の焦点です。

 ここに来て急浮上した「消費税」増税問題も、増加する社会保障費や財源不足への対応として自民党は10%をマニフェストに明記。これに対して菅首相が「参考にしたい」と抱きつき、与野党での協議の場を提案するなど、2大政党の違いは不鮮明。民主党のマニフェストも総選挙からすると内容が抽象的で後退しており、目玉の政策が見当たりません。民主党は政策よりも、(鳩山政権で失った信頼を取り戻すために)支持率をV字回復させた菅政権に「もう一度チャンスをください」と訴える、信任投票にしたいのが本音でしょう。

 そんな眼で見ているためか、候補予定者の今までの発言からは秋田県が抱えている現実の課題解決への具体的な政策が聞こえてきません。

 一方、にわかに注目されてきたのが比例区選挙。元官房長官秘書の村岡敏英氏(たちあがれ日本・由利本荘市)がいち早く立候補を表明すると、農民活動家として全国区で活躍している佐藤長右エ門氏(共産・横手市)も表明。さらに18日には前秋田県知事の寺田典城氏(みんなの党・秋田市)が出馬表明し、3人となりました。秋田県内からの立候補は23年ぶりです。

 県民に馴染みのある3氏が出馬することで、こちらの論戦からも目が離せません。むしろ、「この3人の方が論客ぞろいで興味がある」との声もあり、全国の情勢によっては複数の当選も期待されますから、選挙区よりも話題になりそうです。

by shouichiro_sato | 2010-06-22 23:26 | 10・参院選 | Comments(0)

 

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