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米価下落

 天候も回復し、田植も本格的になってきました。稲作農家には今年から、戸別所得補償制度がモデル事業として導入されることになり、期待?をもって農作業に取り組んでいるのですが、ここにきて米価の下落が心配になってきました。

 10a当り1万5千円が国から補償されると決まってから、助成金を見込んだ値下げの雰囲気が漂い、早くも昨年産のコメの取引価格は値下がりしています。今後は仲買業者らが農家に対して「買いたたき」をする可能性もあり、赤松農林水産大臣は14日に公正取引委員会を訪問し、不当な行為への監視を要請しました。農水省も「米価下落」の兆候を感じたのでしょう。

 財源不足から来年度以降、戸別所得補償制度が完全実施されるかは決まっておらず、米価が下落した場合の補填もどの程度までできるのか不確定。最悪の場合は価格差を補填してもさらに下がってしまう、悪循環に陥る心配もあります。所得保障にプラスして価格が維持される政策がなければ、ヤッパリ片手落ちでしょう。

 米粉用のコメの価格も「予想以上に安くでビックリした」農家も多く、政策のさらなる見直しが必要です。

by shouichiro_sato | 2010-05-15 23:52 | 国政・時事 | Comments(0)  

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