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執行部

 米軍普天間飛行場の移設問題について、民主党執行部はどのように考えているのでしょう。鳩山首相が自ら地元や米国との交渉の先頭に立ち、「キャンプシュワブ沖現行案の修正と徳之島への一部移転」へ向けて、挙党体制で取り組むのでしょうか。

 民主党の山岡国対委員長はきょう党本部で開かれた会合で、「普天間の話や政治とカネの話は直接国民の生活には影響していない。地方に行くと、普天間は雲の上の話だ」などと述べています。この発言に対して沖縄県糸満市の伊敷議員が「普天間は大きな問題であり、県民を冒涜している。民主党は国民の生活が第一でしょ。どうして私たち県民の生活を守るために頑張らないのですか」。結局、山岡氏は発言を謝罪し、撤回しました。

 今夜開かれた民主党地方議員の会合に出席した小沢幹事長も、普天間や政治とカネの問題には一言も触れず、選挙で勝つことばかり。閣僚や執行部の皆さんも、これらの問題については「ダンマリ」で意思統一しているみたいです。

 同会合で高嶋筆頭副幹事長は「普天間や政治とカネの問題は民主党が本格的な政権政党になるために国民が与えてくれた試練だ。これを乗り越えてこそ国民に信頼される」と結束を呼びかけたようですが、決着が先送りになれば国民の関心も低下すると思ったら大間違い。迷走している鳩山首相も「党の公約と代表の発言は違う」などと、自分のことを正当化する場当たり的なことは言わず、国外や県外を検討してきた経過を詳しく説明し、問題の原点に帰るしかありません。

 首相も幹事長も説明責任をしっかり果たさなければ、国民の信頼はさらに遠のくことでしょう。そのことをしっかり進言し、実現できないところが民主党の欠陥です。

by shouichiro_sato | 2010-05-06 23:28 | 国政・時事 | Comments(0)  

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