外遊
2010年 04月 30日
そして、日本の大型連休は各閣僚にとっても「外遊」のチャンス。鳩山内閣の全閣僚18人中、菅直人副総理・財務大臣ら11人が海外へ出張します。何でも5月2日がピークで、国内に残っている閣僚はたったの7人とか。当然、重要な職務があって外遊するのでしょうが、鳩山内閣の支持率が20%に急落し、2ヵ月後に迫った参議院議員選挙の前哨戦が熱を帯びている時期に、こんなことで「大丈夫かな?」と思ってしまいます。
そんな中、今日の世界の話題は「上海万博」の開会式。各国の元首・政府首脳が上海に集って、中国との首脳外交を展開しています。日本にとっても経済・文化などあらゆる面で重要な関係にある隣国であり、どなたが開会式に出席するのか関心をもっていましたが、出張したのは仙谷国家戦略担当大臣とのこと。中国からのテレビ生中継には、フランスや韓国の大統領らは紹介されているのに、仙谷大臣は登場しませんでした。何故、総理や副総理ではなく国務大臣なのか?。政府の説明を聞きたいものです。
一方、鳩山首相は連休中の5月4日に沖縄を訪問し、懸案となっている米軍普天間飛行場の移設問題について、「現時点での政府案」を伝える模様です。沖縄県の仲井真知事や名護市の稲嶺市長は、会談には応じても「県外と公約していて、どうして県内なのか」「キャンプシュワブの海上も、陸上も反対」の姿勢ですから、とても地元の理解が得られるとは思われません。
結局、「現時点での政府案は地元の理解が得られない」として、再び振り出しへ(戻ることも予想されます)。首相が自ら乗り込んで示した案が「拒否」されたら、今後は誰が行ってもまとめることは不可能でしょう。「腹案がある」と発言してしまったばっかりに、鳩山首相の一人芝居になってきた感じです。ボタンの掛け違いどころか、戦略や工程表もなかった「できれば国外、最低でも県外」発言だったのですネ。
外遊している閣僚が諸外国で歓談?している中で、留守居の首相の顔は強張っていました。
by shouichiro_sato | 2010-04-30 23:26 | 国政・時事 | Comments(0)