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社説

 けさの全国紙の社説は、各紙とも「米軍普天間移設問題」。鳩山首相がオバマ米国大統領との非公式会談で、「5月決着の方針を伝えて協力を要請した」ことを取り上げています。

 讀賣・普天間移設 5月決着は実現できるのか 「5月末の決着は極めて困難な状況にある。しかし、首相自身が期限を区切り確認した以上、もはや先送りはできない。『努力したが、できなかった』との弁明では済まされない」として、「政治主導の名の下で決断し、強権を発動すれば実現するような単純な問題ではない」

 朝日・普天間移設―鳩山首相にもう後はない  「同盟のパートナーに5月決着を約束した。現行案が最善とする米国の態度を変えるには、とりわけ地元の同意が重要だ。口約束を繰り返す暇があったら、首相は調整の最前線で汗を流すべきだ」。さらに「空費された時間を思えば、『命がけで行動する』という言葉がむなしく響く」

 毎日・普天間移設『5月決着』できるのか  地元合意の展望は開けず「期限内決着の見通しは今のところない。八方ふさがりと言わざるを得ない」。「このままでは普天間の継続使用という、最悪の事態が現実味を増してくる。首相が連立与党をまとめきれず、政権が一枚岩でないことも、米政府や沖縄県民など日本国民の不信を買う大きな理由の一つだ」

 産経・普天間問題 分散移設には欠陥がある  この問題は「首相の指導力不足による迷走に加え、米海兵隊を分散移設するという構想自体に重大な欠陥を抱えている」。「もともと鳩山政権は、日米間で合意した現行計画のどこがいけないのかを明確に説明していない。『県外移設』を掲げただけで、合理的な説明責任を果たさないままに迷走していることに、問題の根幹がある」

 それにしても、47カ国の首脳らが参加した「核安全保障サミット」の機会に、日本が求めたオバマ大統領との日米首脳会談が「多忙」を理由に米国から拒否され、夕食会の冒頭に隣席で10分間(通訳もあり、実質は5分?)とは、まったく重要性も存在感も感じられない会談です。

 オバマ大統領はサミット期間中、10数カ国の首脳と公式会談を行ったのに対して、世界唯一の被爆国として核の廃絶を訴えてきた日本とは、たったの数分、それも非公式。いつの間にか日本の存在が国際社会で格下げ?されてきたようで、ショックですネ。鳩山首相の顔色も冴えませんでした。

by shouichiro_sato | 2010-04-14 10:35 | 国政・時事 | Comments(0)  

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