権利変換
2010年 04月 06日
等価交換して事業者として残るのは、商業施設を取得する秋田まちづくり㈱と建設工事を行う清水建設。それに美術館を取得する秋田県とにぎわい交流館を取得する秋田市。それ以外の民間法人は、たったの3社です。同組合では転出する組合員には秋田まちづくり㈱への出資を呼びかける方針ですが、応じてくれか、見通しは不透明です。
やっぱり、「民間主導」とは名ばかりで、膨大な公費が注がれる「公共工事」です。だとすれば、当面は県か市が当該用地を取得して(民間から権利を譲り受け)、批判が多い現行計画より有効な活用方法を再考するべきでしょう。佐竹知事は記者会見で「時間がかかったので、やむを得ない」と述べていますが、こうした状況は県議会には報告されていませんでした。これからも、問題は続きそうですネ。
秋田市議会と県議会は関連予算を可決しているものの、「これ以上の空洞化は避けたい、今やらなければ」「(財源となる)合併特例債の期限が迫っている」「第3者機関が事業の公正をチェックする」など、街づくりのビジョンに疑問を持ちながらも、「やむを得ない」という消極的な賛成でした。むしろ、最大会派の自民党が推薦した佐竹知事は秋田市長時代に現在の計画をまとめた人であり、美術館移転を提案した寺田前知事に対して(当時の与党だった県議が)気を遣った?結論に思えてなりません。
尚、補償費を受け取って転出する組合員の中には、民主党・小沢幹事長への違法献金問題で話題となった西松建設も含まれています。西松建設は当時、秋田中央道路や県立武道館の工事を受注していましたが、同社とは全く関係のない?中央街区の土地(権利)をなぜ取得していたのか。不思議に思います。
by shouichiro_sato | 2010-04-06 20:33 | 秋田市中央街区 | Comments(2)
県民に気を遣ってくれたら、こういう計画は成り立ちませんのにね。
知事は本当に家族(県民)が、この計画で幸せになれると信じているのでしょうか…疑問です。
彼が市長に初当選した日、彼が桃太郎に見えたものでしたが…。
がっかりです。
せめて私もよく出かけるお隣・岩手県北上市の『ツインモールプラザ(さくら野百貨店北上店。本店・仙台市)』のような、都市型店舗ながら郊外型店舗と遜色のないマイカーでのアクセシビリティも兼ね備えた本格的な百貨店を核とした民間の大型商業ビルでなければお客様は集まらないでしょうね。