人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「造反」

 「造反」とは体制に逆らうこと。謀反を起こすことのようですが、政治家が自らの信念に基いて行動することは重要なことです。

 会期を延長してきょうが最終日の2月定例県議会は、秋田市の日赤・婦人会館跡地の再開発関連事業費を含む、2010年度一般会計当初予算を賛成多数で可決しました。しかし、最大会派で佐竹知事与党の自民党は「原案に賛成する」と決めていたものの、一人が退席、2人が反対し、一部のマスコミは「自民議員が造反」と報じました。

 退席したのは予算特別委員長の北林康司氏。反対したのは同事業の審査を担当した建設交通委員会柴田正敏委員長と小松隆明副委員長。「再開発計画のスタート時点と今では社会情勢が違う。秋田市の全体構想をどうするのかという指針がないまま、施設を建てていいのかという疑念が払拭できない」(柴田氏)。「現行計画で進めてくれという人は少ないと思う。いっぺん立ち止まって考えるのが、最もいい選択肢だ」(小松氏)。秋田市のベテラン議員の退席と、最も時間を費やした委員会の正副委員長が反対したことは、重要です。

 会期の延長を主張した自民党では、この間に独自のプロジェクトチーム(座長・大関衛県連政調会長)をつくり事業内容を調査しましたが、こちらは「同開発事業に瑕疵はなかった」として、事業は妥当と判断。事業計画そのものを見直すべきだという指摘は無く、事業の透明性・公平性の確保や事業費の圧縮などに焦点を当てた報告になっていました。これを受けて自民党会派では決定に従うように締め付けをはかったものの、反対した議員の決意は固かった模様です。これは造反でもなく、議員の信念で職責を果たしたもので、当然の行動でしょう。

 ただし、「社民党」と「いぶき」の5議員は、同関連予算を削除する修正案に賛成し、それが否決されると、今度は「反対することで予算執行を遅らせたくない」「当初予算の方向性には賛同している」として、原案に賛成しました。これもチョッと理解できませんネ。こちらは「豹変?」ですか。

by shouichiro_sato | 2010-03-30 23:43 | 秋田市中央街区 | Comments(0)  

<< 平成21年収支報告 ムダづかい >>