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逆戻り

 昔から「暑さ寒さも彼岸まで」と言われますが、春彼岸が終わったのに再び寒波の襲来です。

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  (写真・雷とともに風雪が強まり、街は白くなりました。午前11時頃、秋田市楢山)

 「行ったり来たりしながら」季節は確実に春に向かっていますが、政治の世界はチョッと違うようです。鳩山内閣の支持率は下落傾向に歯止めがかからず、ついに30%程。危険水域に突入する寸前です。2010年予算は今年度内に成立したものの、マニフェストの目玉であった子ども手当の支給や高校授業料の無償化、農家戸別所得補償などは、財源や制度設計に課題を抱えたままの見切り発車となり、民主党の国会議員がハシャグほど、国民の評価は高まっていません。

 背景には首相や小沢幹事長、党所属の国会議員に関わる「政治とカネ」の問題に対する民主党の対応に納得しない国民が多いこと。政策決定や党運営が封建的であり、国民が期待した「変化」が裏切られていること。さらには、首相の発言と閣僚の行動が一致しないなど、リーダーシップの欠如が指摘されています。

 「国外か、最低でも県外を目指す」としていた米軍普天間飛行場の移設問題は、そうした努力をすることなく沖縄県内への移設で米国との交渉に臨むようですし、郵政改革法案の見直しでは「預入限度額の引上げ」などをめぐって、閣僚の意見はバラバラ。かえって、問題を大きくし、関係者を混乱させています。こうしたことは「変化」どころか、「逆戻り」。鳩山首相は国会答弁で「ここにきて、時計の針を戻してはならない」と強調していましたが、政権交代後にどれだけ前に進んだかというと、国民の実感は「自民党よりも古くなった感じ?」でしょう。

by shouichiro_sato | 2010-03-27 21:15 | 今日の出来事 | Comments(0)  

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