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「知らなかった」

 またまた、国会議員が「知らなかった」事件が摘発されました。

 昨年8月の総選挙で、民主党の小林千代美議員の陣営に1600万円を不正に提供したとして、北海道教職員組合の幹部ら4人が1日に逮捕され事件について、小林議員は「金銭の授受があったことや、事務所の維持が困難だったことは知らなかった」と、関与を否定しました。

 鳩山首相が実母から12億円を超える資金提供を受けながら、「全く、知らなかった」こと。小沢幹事長の資金管理団体の収支報告書虚偽記入事件では、小沢氏自身は嫌疑不十分で起訴されなかったものの、何年もの間、4億円余のタンス預金があったことなど、民主党の「政治とカネ」問題についての説明に国民が納得していない中で、新たな事件の発覚です。

 北教組からの資金提供については、逮捕された小林陣営の経理担当者が違法性を認めており、議員の責任は重大。「秘書が勝手にやったこと」では済まされません。すでに同氏の場合は選挙をめぐる公職選挙法違反の罪で選対委員長代行が有罪判決を受けて控訴中で、連座制の対象にもなっています。さらに今回の事件が重なり、進退問題に発展するのは当然ですが、民主党の対応はまたもや優柔不断。数の力を盾にして、自浄能力に欠けていることがはっきりしてきました。

 中には、今月15日までに議員辞職すると補欠選挙は4月中となり、民主党候補が負ければ鳩山政権の存亡にかかわるため、辞職は16日以降にして補欠選挙も参議院選挙後にしたいという思惑もあるとか。こうした姑息な手段を考えているようでは、ますます民主党の支持率が低下していくことでしょう。 

by shouichiro_sato | 2010-03-02 23:49 | 国政・時事 | Comments(0)  

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