人気ブログランキング | 話題のタグを見る

チグハグ?

 秋田市大町の秋田ニューシティビルが解体されることになり、同ビルの5階にある「サンパル秋田」が、4月1日から秋田市文化会館(山王)に移転します。サンパル秋田は市中央公民館と女性学習センター、それに青少年センターの3施設の集合体で、同ビルの核テナントであった大手スーパー「ダイエー」が撤退したあと、大町地区の振興策として、秋田市が八橋から移転して整備したものです。

 市は文化会館の一部を改装し、大・小ホール以外のほとんどのスペースを代替施設とする計画ですが、今まで同会館の展示ホールなどを利用してきた市文化団体連盟に加入する団体では、「サンパル秋田の再移転」など、今後の方針を明確にするように求めています。

 こうした施設の需要に対して、市では日赤・婦人会館跡地に計画している「にぎわい交流館」を利用してもらいたいというものの、この計画もいつ実現するのか。県立美術館の移転・建設問題を含めて、まだまだ不透明です。

 どうも、その場しのぎのタライ回しになっているようで、チグハグな感じがしてなりません。一般の商業ビルが経営不振になったことで、その空スペースを行政が利用する計画は、何所でもあまり成功していません。一時的には話題になっても、施設の利用目的や立地条件にそぐわないと、結果的には税金の無駄遣いになっている例が多いのです。(駅前のイトーヨーカドー7階にある「まちの駅」も閑散としていました・・・)

 秋田市中央街区の再開発問題が話題になって、もう10年以上。この間には公共施設の整備が進んだものもあれば、どんどん老朽化するものやニーズに合わないものもでてきました。その一つが県民会館や市文化会館の大ホール。収容人員も少なく、各種の設備や楽屋も不十分だとの指摘が聞こえてきます。いづれは改築しなければならない施設ですから、そうした施設のあり方についても、県都にふさわしい計画を県と秋田市で協議するべきでしょう。

 前秋田市長が知事に、秋田市選挙区の元県議会議員が秋田市長に就任したことで、既存の計画をそのまま進めるようですが、それが「政治決断」(佐竹知事)だとすれば、「元気な秋田を創る」改革は無理でしょう。

by shouichiro_sato | 2010-02-27 23:50 | 秋田県 | Comments(0)  

<< 簡易水道説明会 フィギュアアスケート&国会 >>