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警報と注意報

 気象庁は5月27日から、大雨や洪水の警報・注意報を市区町村単位で発表することになりました。現在は各都道府県を5~6ヶ所に区分した374地域で発表していますが、対象地域は1777ヶ所に拡大します。

 今まで1時間後の雨量を30キロ程度の四方で予測していたものを、5キロ四方に細分化できる予測システムが開発され、市区町村単位の発表が可能になったとか。これにより集中豪雨などの局地的な現象について、避難勧告など自治体の対応が早まることが期待されます。

 しかし、市町村合併が一段落した秋田県の状況を見ると自治体の地理的状況は千差万別。面積を比較すると、由利本荘市1209平方キロ、北秋田市1153平方キロ、仙北市1094平方キロなど、1000平方キロを超える広大な自治体があるのに対して、狭い所は八郎潟町17平方キロ、井川町48平方キロ、潟上市98平方キロなど。

 天気予報の画面を見ても、面積などの条件に関係なく市町村ごとに発表されていますから、地域によっては的確な予報とならない場合が多々あります。例えば由利本荘市の場合、沿岸部の旧岩城町や旧本荘市と山沿いの旧矢島町や旧鳥海町では全く状況が違います。同じような現象は大仙市や横手市にも見られます。

 そうした現状からすると、(5キロ四方の予測が可能になったのですから)地方気象台では広い面積の自治体にはきめ細かい情報提供をお願いしたいものです。テレビの天気予報も市町村別の時間毎の推移と合わせて、5キロ四方メッシュの天気の推移を放送してください。

 合併したことで「一束ひとからげ?」にされてしまい、「合併しなければ良かった」という声も聞かれるこの頃ですから、気象庁にはよろしくお願い致します。

by shouichiro_sato | 2010-01-27 23:41 | 社会・話題 | Comments(0)  

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