アマゾン民俗館
2010年 01月 19日
南米交流会理事である小林功さん(大潟村)が東京農業大学で共に学んだ友人だったご縁で、日本はもとより世界的にも有数のコレクションを見学し、館長である山口氏からアマゾンに生きるインディオたちの生活と文化についてお話を聞く事ができました。
(写真・ナマズの剥製を手に、アマゾンについて話す山口氏)
「住む」「食べる」「飾る」「祭る」など10以上のテーマのもとに解説パネルや写真も使って分類展示。中でも実際の生活環境を再現したトゥカノ族の住居(マロカ)やシクリン族の集落ジオラマ、狩猟の道具、儀式の道具など、豊富な展示資料には圧倒されました。
山口氏は1942年生まれ。東京農大卒業後、フランスの大学で農業地理学を専攻。その頃から民俗学に興味を持ち、辺境の少数民族の研究を始めています。調査で訪ねたのは60数カ国、特にアマゾンでは各地のインディオ集落で生活し、膨大な資料を収集しました。(現在までに訪問した国は85カ国以上とか)
80年にそれらの資料と共に帰国し、鶴岡市の自宅に「アマゾン資料館」を開設。その後は庄内国際交流協会を発足するなど国際交流活動の先頭に立って活動し、国際交流基金地域交流振興賞を受賞。91年には旧朝日村に(現・鶴岡市)「アマゾン自然館」がオープンし、アマゾンの動植物等で大自然をリアルに再現し、同年にNHK東北ふるさと賞受賞。94年に開設された「アマゾン民俗館」には天皇皇后両陛下、秋篠宮殿下ご夫妻も訪問されています。
尚、アマゾン民俗館は出羽庄内国際村「鶴岡市国際交流センター」内にあり、同市の国際交流の拠点になっていました。休館日は月曜日、開館時間は午前9時から午後5時まで。
by shouichiro_sato | 2010-01-19 23:08 | 今日の出来事 | Comments(0)