クリスマスイブ
2009年 12月 24日

(写真・NHKの生中継)
発言の内容は、「会計は全て秘書に任せていたので、偽装献金や母からの資金提供があったことを、自分は何も知らなかった。事実を正直に申し上げており、これ以上のものはない。(他の政治資金規正法違反事件のような)私腹を肥やした事例ではないので、(首相として)このまま職にとどまり責任を果たしたい」という、想定内のものでした。
ただ、「鳩山辞めろという声が圧倒的になった場合には尊重しなければならないが、そうならないように最善を尽くす」と述べ、今回の記者会見で国民への説明責任を果たし、国民の理解が得られるように努力する姿勢を示しました。
70分に及んだ会見でしたが、私の率直な感想は「国民の常識とかけ離れた、特別に裕福なご家庭のお坊ちゃまのお話」で、金銭には無頓着な、政治家としての資金管理責任も無い、極めて無責任な別世界の出来事と思えました。
仮に「自分や家族のお金だから、手弁当の政治活動で問題はない」という人がいるとすれば、政治資金規正法の趣旨を全く理解していないと言わざるを得ません。プライベートな活動は自由でしょうが、政治活動の「お金」については一定のルールがあるのですから、それが守られていないとすれば責任は重大です。こうした事件の再発防止と政治と金への信頼回復のために、この際、使途も含めてさらに徹底解明する必要があります。
《 余 禄 》
ところで、記者会見が始まった午後6時は各テレビ局のニュースの時間。特に民放は特別編成をするにも制約があり、生中継で一部(首相の冒頭発言)を伝えるしか手段がありませんでした。さらに今夜は、辛口報道で人気のあるテレビ朝日「報道ステーション」は年末特別番組のためにお休み。
明日は予算案の閣議決定がありニュースの主役は再びマニフェストと財源へ。後は年末年始のお休み。通常国会の召集は来月22日頃で、それまでは政治家も地元で挨拶回りに忙しく、永田町は休戦。そうした流れを考えると、政権への影響が(民主党の立場では)最も少ない時期の立件(起訴)と首相の釈明会見でした。
by shouichiro_sato | 2009-12-24 22:49 | 社会・話題 | Comments(0)