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茅葺き民家

 昔ながらの茅葺き民家が最も多く残っている羽後町。この秋からは「茅葺き職人」の養成事業に取り組むなど、伝統的な生活文化を活かす動きが目立ってきました。

 その仕掛け人の一人であり、テレビ番組「田舎に泊まろう」でも紹介された茅葺き民家に住む阿部久夫さん(田代・書店や学習塾経営・町議会議員)と先日、意見交換。田代地区の入口・七曲峠から由利本荘市との境界にある集落・軽井沢まで、茅葺き民家や旧長谷山邸などを組み合わせた「田舎暮らしのルート(道)をつくりたい」と、意気投合しました。

 その上、「外国人のお客様も受け入れよう」と話がはずみました。何故かというと、田代地区には中国やフィリピンなど海外から来ているお嫁さんが多く、中国語、英語など外国語を話せる人がいるからです。「外国人優先」の農家民宿、それも茅葺き屋根の伝統的な民家となれば、まだ日本国内には存在しないかも知れません。

 ところで、茅葺き職人の志願者2人は茅の刈り取りなど、材料にかかわる基礎知識を習得中ですが、これからの冬季間は道具作りなどの基本を学び、来春からは本格的な葺き替え作業を体験します。この機会に茅葺き屋根の構造や伝統的な技法をしっかりと記録し、是非とも古民家の再生に取り組んでもらいたいものです。

 美少女キャラクターに続いて、今度は茅葺きで町興し。足元に眠っている宝物に光を当てる羽後町の活動は、さらに発展しそうです。

by shouichiro_sato | 2009-11-29 23:45 | 羽後町 | Comments(0)  

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