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風の王国

 秋田県の海岸線や大潟村の周囲に1000基の大型風車を設置して、本県を自然エネルギーの供給基地にしようという「風の王国プロジェクト」。そのプロジェクトの発起人である山本久博さん(NPO法人環境秋田県民フォーラム代表)の熱い思いを聞いて、元気がわいてきました。

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  (写真・ヒューマンクラブ菊花交流会で講演する山本さん。19日、秋田市大町ビル)

 すでに公表されている構想では、高さが100メートル、ブレード(翼)の長さが50~60mの大型風車を、青森県境から山形県境までの海岸線約200キロメートルに、300m間隔で600基。残りの400基は大潟村の周囲に設置する計画です。

 国内にある外国製の風車よりひと回り大きい独自の開発を進め、製造拠点となる工場を秋田港の広大な場所(旧大王製紙予定地)に誘致。高品質なブレードの大量生産と輸送コストの削減を図ります。最大出力は2400kW(1基)、事業費は1基当り4~5億円。プロジェクトが完全実施されれば設備容量は240万kWとなり、現在の風力発電設備(国内)総容量約170万kWをも上回ることになります。

 エネルギー資源の乏しい日本でありながら、風力発電は先進国のなかで13位。しかし、秋田県は国内で最も「風」の条件に恵まれており、自然エネルギーの最先端基地になる可能性があります。もちろん製造工場とメンテナンスなどには多くの雇用も見込まれるでしょう。

 山本さんはすでに佐竹知事とも意見交換しており、今後は県を挙げてのプロジェクトとして具体的な事業計画になるよう、活動を進めています。

by shouichiro_sato | 2009-11-19 23:45 | 秋田県 | Comments(0)

 

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