所信表明演説
2009年 10月 26日

(写真・AAB秋田朝日放送の「報道ステーション」から)
演説は約1万3000字の長文で、要した時間も52分間。注目される「キーワード」で演説を進めるたびに民主党議員席からは拍手があり、演説が終わると日本の国会では珍しい「スタンデングオベーション」が起こるほど。
当初予算を審議する通常国会の冒頭で行われる施政方針演説と違って、新しい内閣が誕生した時などに、首相が個人の所信として国政の方針や重点課題を説明したり、決意を示すのが所信表明演説。自民党政権時代の聞き慣れた演説からすると、言葉も表現方法にも鳩山首相の個性がにじみ出ており、熱意のこもった内容で、共感できるものでした。
当然、野党の自民党などからは「理念だけで、具体性に欠ける」という批判もありますが、今後の代表質問や予算委員会等の審議で、政策の内容をしっかりと質してほしいものです。国会議員数が激減したとはいえ、自民党は今まで50年もの政権政党ですから、政策の是非や効果と検証についても豊富な経験を持っているはず。その点からしても、私は今までの国会審議と違う与野党の攻防に期待しています。
「議員の皆さん、皆さんが受け止めた、国民一人ひとりの願いを、互いにかみしめ、しっかりと、一緒に、実現していこうではありませんか。政党や政治家のためではなく、選挙のためでももちろんなく、真に国民のためになる議論を、力の限り、この国会でぶつけ合っていこうではありませんか。」――――― 鳩山首相の所信表明演説から、「はじめに」の一節です。
by shouichiro_sato | 2009-10-26 22:51 | 国政・時事 | Comments(0)