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本音(政治姿勢?)

 4月20日に佐竹知事が就任して、半年が経過しました。県の幹部職員から秋田市長を務めた行政経験を活かし、県民や県議会との「対話」を重視した姿勢で、堅実な県政運営をしている―――というのが一般的な見方です。

 しかし、先の知事選挙の候補者として論戦をした私には、最近の佐竹さんの言動にチョッと気になることがありました。

 例えば「成瀬ダム」建設問題。知事選の際に成瀬ダムをストップさせる会(奥州光吉代表)が行った知事選立候補予定者への公開質問状では、①事業の継続 ②中止の方向 ③見直しの方向 ④再検討の場を設ける ⑤わからない から選択する問いに対して、佐竹さんは④と答え、「自ら詳細に検討し、方向付けしたい」としていました。

 ところが、就任後初の一般質問が行われた6月定例県議会では、「地域住民の安全・安心を確保する観点から重点事業と位置づけ、今後ともダム本体の早期着工を国に要望していく」と答弁。再検討の場も時間もないままに、事業の推進方針を強調しています。だとすれば、何故、公開質問状への回答は④だったのか。横手市で行われた立候補予定者の公開討論会でも「再検討」の主張をしていましたから、質問者に「いい顔」をしたかったのでしょうか。

 さらに9月議会の予算特別委員会総括審査で、佐竹さんは「(政治家は)選挙の時には誰でも大げさに言うもの。選挙と実際の対応は区別しないとおかしくなる」と話したとか。こうしたところに佐竹さんの本音(政治姿勢?)が表れているように感じます。

 政権交代を果たした民主党では、総選挙のマニフェストに掲げた国民との約束を果たす新年度予算の財源を確保しようと、各省庁の無駄な事業を洗い出す「仕分け作業」が始まります。街中にある鳩山代表の顔がアップされた政治活動ポスターも「政権交代」から「公約実現」に変更し、並々ならぬ決意を表しています。「有言実行」は政治への信頼を回復する第一歩だけに、当然でしょう。

 佐竹さんの知事選挙のマニフェストは、「世界が変わる。日本も変わる。秋田はもっと変わる。『行くぞ!秋田』」がキャッチフレーズ。いま一度、自分のマニフェストとともに各候補者のマニフェストを読み返しております。

by shouichiro_sato | 2009-10-21 23:57 | 秋田県 | Comments(3)  

Commented by 三関さくらんぼ at 2009-10-22 03:59 x
渡米経験のある正一郎さんには、まさに【ダブルスタンダード】
略して「ダブスタ」、 秋田訛りだと「ダム舌?」
嘘つきは政治家の始まりだそうですが、
国家観、政治理念の無い証左なり。
Commented by 東京より at 2009-10-22 11:03 x
佐竹さんの政治姿勢は一貫して、公共事業優先ですよね。
入札の過程とかを丁寧に調べたら、結構面白いんじゃないかと思うんですけどねえ。
Commented by 門間幸子 at 2009-10-23 10:38 x
何をさせても卆なくこなし、仕事のできる方でしたから、行政マンとしては一流だったと思いますが、政治家としては物足りなさを感じていました。市民の願いはほぼ叶える姿勢でしたので、市民の人気は悪くは無かったですし、「いい顔」するのは得意だったように思います。しかし、市民の要望を細かく叶えていくだけでなく、秋田市の将来展望を見据えた、むしろ市民の要望を我慢させても突き進む政策をしてほしかったと思います。市民を説得する説明能力に不足していたとは思えませんが、「いい顔=票」に奔走していたように思います。私は、市長選のマニフェストを見ながら、本音と建前の違うところに、彼への信頼が崩れたのであります。ですから、知事選のマニフェストを読ませてもらった時も、政策より、票集めだなあと感じた次第で、この選挙に向けるエネルギーを政治に、秋田県の活性化に向けられたらいいのにと、期待をしているのですが…期待はずれにならないよう、マニフェストの検証だけでなく、県民として、声を上げていかなければならないとも感じているのですが…

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