コメづくり
2009年 10月 17日
米について――― 「生産数量目標」に即した生産を行った販売農家(農事組合法人、集落営農を含む)に対し、標準的な生産に要する費用(過去数年分の平均)と、販売価格との差額を、全国一律単価として交付。交付金のうち、過去数年分の平均による標準的な生産に要する費用と、過去数年分の平均による標準的な販売価格との差額は、定額部分として価格水準にかかわらず交付する。
つまり、当年の販売価格が平均より高くとも、定額部分の上乗せがあるし、下回った場合には定額部分プラスアルファが交付され、標準的な販売価格を下回ることのないような形で、来年度全国規模で、実証を行う。
ただし、定額部分の決定は11月中旬とのことで、まだ、金額については分からない。
水田利活用持久力向上事業として――― 米の「生産数量目標」に即した生産のいかんに関わらず、すべての生産者を助成対象とし、戦略的作物の生産を行う販売農家に対して、主食用米並みの所得を確保しうる水準を交付する。(金額は10a当り)
麦、大豆、飼料作物 35,000円
新規需要米(米粉用、飼料用、バイオ燃料用、WCS用稲) 80,000円
そば、なたね、加工用米 20,000円
その他の作物・地域単位で単価設定可能 10,000円
ただし、「産地確立交付金」「水田等有効活用促進交付金」「需要即応型水田農業確立推進事業」は廃止。
コメ1俵当り(または、10a当り)の標準生産費がどうなるのか。その中に労働費はどの程度算入されるのか。予算の積算根拠はあるのでしょうが、単純に定額を上乗せする方法で国民や生産者の理解が得られるのか。査定作業の先行きとともに、まだまだ先が読めませんネ。
by shouichiro_sato | 2009-10-17 22:52 | 産業振興 | Comments(0)