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政策会議

 鳩山政権がスタートして間もなく1ヶ月。3兆円の財源捻出を目指す補正予算の見直しや、自公政権がまとめた来年度予算の概算要求を白紙にし、新たな予算案を作る作業が大詰めを迎えています。

 そうした作業を政治主導で進めるために、民主党は大臣や副大臣、政務官といった政府側の議員と与党議員が意見交換する「政策会議」を創設。先日の農水省、外務省に続いて、きょうは国土交通省や厚生労働省などで政策会議が開かれました。

 自民党政権時代は政務調査会にある各部会等が、所管官庁の官僚から法案内容の説明を受けて意見調整し、政府案が作られてきたものの、「族議員」などといわれる議員集団が形成されたという批判がありました。そうした特定の議員の意向に偏らないようにし、政府と与党が一元化して政策を決めていくというのが「政策会議」で、民主党・小沢幹事長曰く「議員が自由に発言できる」もっとも開かれた手法とのこと。

 しかし、会議のニュースを見る限りでは、ベテランや中堅の大半が政府側に配置されてしまいましたから、新人議員の姿ばかりが目立って、さながら「勉強会」の様子。これだけの大人数の政策会議では、果たして実質的な議論や法案の作成が可能なのか心配になってしまいます。まして、新人議員では発言もできないのでは・・・・。国民や地域の要望と声にどのように応えていくのか、形式だけの会議にならないように期待したいものです。

 一方、秋田県でもきょう、知事と県内の25市町村長が県の行政方針などについて意見交換する「県市町村協働政策会議」の初会合が開かれました。毎年春に行われていた「全県市町村長会議」を改め、県と市町村が一体となって政策推進を図ろうと、今春に就任した佐竹知事の公約で設置された会議です。

 従来は県の施策説明が大半の会議でしたが、今度の会議は名称に「協働政策」の文言が入り、市町村も参画した県政の推進を目指していますので、今後の成り行きが注目されます。ただ、きょうの会議も2時間余。県議会などからする準備と議論の時間は少なく、どれほど実効があるのか未知数です。

 国民や市町村の声に耳を傾けるポーズだけで、トップの方針を貫くために「政策会議」が議員や市町村長のガス抜きの場になるのではないか?。こんな思いが杞憂でありますように。

by shouichiro_sato | 2009-10-13 23:30 | 国政・時事 | Comments(0)  

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