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政治主導

 鳩山政権は「政治主導」を掲げ、既に成立している総額14兆7000億円の2009年度補正予算の見直しをすすめていますが、締切日となった2日までに各省庁がまとめた削減案は2兆円余で、目標とする削減額の3兆円には届かない状況です。

 最近の財政運営からして、無駄が多いと思われてしまっている国の予算。しかしながら、緊急の経済対策で何度も追加された補正予算に、そんなに無駄があるとは思われません。5000億円を減額する国交省は暫定2車線の高速道路を4車線化する工事の一部を凍結。農水省が削減する4000億円の大半は農家の規模拡大に誘導する農地集積加速化基金の執行停止。4000億円を捻出した厚労省は雇用の確保を目指した緊急人材育成・就労支援基金の中止。どれもが要望のある、必要な予算です。

 政権がスタートして2週間余。マニフェストで公約した政策の実現に向けた財源確保は簡単ではありません。民主党の閣僚や副大臣、政務官自身が補正予算の内容を精査して事業を点検してた結果、削除できなかった事業も多いようです。

 こんな時こそ官僚に責任を持たせ、各省庁に「一律2割削減」を指示した方がスムーズに目標を達成できたのではないかと思います。個々の事業の必要性を点検するより、公約のために新たな財源を生み出す必要があるとして官僚に命じたほうが、抵抗?もなく作業が進んでいくはず。政治主導を強調するあまり、無理な背伸びをしている感じです。

 新内閣の発足早々、閣僚らはマニフェストに沿ってダム建設の中止や後期高齢者医療制度の廃止を表明しましたが、手順を間違うとかえって混乱してしまいます。事実、地元との調整が全くなかったり、廃止後の制度設計が白紙では、やはり先行きが不安です。補正予算の見直し内容の公表が先送りされたことも、政治の透明性を唱えた鳩山政権への信頼を損ねることになりかねません。

 鳩山首相の政治資金管理団体を巡る偽装献金問題で3日、東京地検特捜部が捜査に着手。虚偽記載だったとして名前が削除された90人のうち、10人が「実際に献金していた」ことも明らかになり、鳩山首相の説明や調査の真実性についても疑問がでてきました。

 「策士策に溺れる」ことにならないよう、謙虚に真っすぐにいきましょうョ、鳩山さん。

by shouichiro_sato | 2009-10-04 21:36 | 国政・時事 | Comments(0)  

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