朝青龍
2009年 09月 28日

大相撲秋場所千秋楽は、14日目まで全勝の横綱・朝青龍と1敗の横綱・白鵬が直接対決。本割では鋭い出足で一気に踏み込んだ白鵬が寄り切りで勝ち、優勝決定戦へ。大相撲ファンが期待する展開となり、国技館はもちろんテレビ桟敷も拍手喝采です。
決定戦では気持を切り替えた朝青龍が、立会いに集中して左から踏み込みまわしを取ると、頭をつけた低い体勢から休まずに攻め続け、右からのすくい投げ。見事に決まり、転げ落ちたままで「やった!」の表情。4場所ぶり24回目の賜杯を手にしています。(写真・笑顔でインタビューに答える朝青龍。NHKニュースから)
それにしても今場所の朝青龍は、日増しに強さを発揮してきました。前評判は白鵬の話題だけで、故障続きの朝青龍には「限界説」もありました。しかし、心に秘めた意地もあったことでしょう。髭も剃らずに、時間前の仕切りでは以前より気合を入れて左のまわしを叩くなど、憎い?ほど闘志に満ちていました。
優勝が決まって土俵から下がる前に両手を上げてガッツポーズをし、「品位がない」と批判されていましたが、やはり優勝決定戦で白鵬に勝った初場所と同様、よほど嬉しかったのでしょう。大相撲の伝統やしきたり以上に、何となく朝青龍らしい正直な姿のようで、私は思わず笑ってしまいました。
もちろん、相撲道は大切です。しかし、相撲が面白くないといけません。優勝決定戦のような手に汗握る相撲が続けば、目が離せなくなってきます。大関陣も頑張ってくださいョ。
by shouichiro_sato | 2009-09-28 23:14 | スポーツ | Comments(1)