入党願
2009年 09月 13日
讀賣新聞と早稲田大学が選挙直後に調査した結果によると、「民主党に期待している」と答えた人が過去最高の72%。「政権担当能力がある」と思う人も67%で、初めて自民党の57%を上回りました。しかし、これからの民主党に不安を感じる人も77%おり、期待とともに不安ももって見つめているという、複雑な評価になっています。
秋田県内の3小選挙区でも、民主党公認の2人が当選。無所属で当選した人も民主党への入党を申し入れ、5日に開かれた県連常任幹事会は満場一致で了承して党本部へ報告。認められれば3人の議員が全て民主党員になります。その上、過去2回の参議院選挙でも自民党公認候補は敗れており、自民党籍を持つ国会議員は今回の比例選挙区で復活当選した一人だけ。「民主党でなければ当選できない」雰囲気になってしまいました。
こうなれば現職の議員でも、民主党に入党して次の選挙に臨みたいと思っても不思議ではありません。来年夏に任期満了となる鈴木陽悦参議院議員は5年前、連合秋田と社民党県連、それに民主党の支援を受けて無所属で立候補し、初当選。当初は3者の支援を受けたことへ配慮して、完全無所属で政治活動を行ってきましたが、平成19年に民主系の院内会派に所属。国会での政治スタンスは民主党とほとんど一緒でした。
民主党への国民の期待が高まるにつれ、鈴木氏も政治姿勢を明確にする意味から「入党」を申請したのは6月。ところが、5日の会議では常任幹事から不平不満が噴出。県連は対応を保留することに決定したことから、今度は鈴木氏が党本部に直接「入党願」を提出しました。
この経緯については、鈴木氏のHPにある「日記」と、寺田学・民主党県連代表のHPの「日々徒然日記」に掲載されていて、興味津々。寺田代表は5日の議事概要を後日の日記に公表するとしており、どんな議論が交わされたのか注目されます。
議員として不良行為があった場合に離党や除名されるケースは度々聞きますが、入党の申込みについても厳しい審査があるとは知りませんでした。ただし、「普段の協力体制や付き合い方」と「選挙で手伝ってくれなかった」のが問題とすれば、県連幹部に従順な人しか入党できませんネ。
by shouichiro_sato | 2009-09-13 23:57 | 国政・時事 | Comments(0)