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長寿社会

 「敬老の日」を前に、厚生労働省がきょう発表した100歳以上の高齢者は、9月15日時点で4万399人と見込まれています。平成元年には全国で3千人余でしたから、20年間で13.12倍。過去最多を39年連続して更新しているとか。

 この内、今年度中に100歳になる人は前年度比1835人増の2万1603人。最高齢は女性が114歳(沖縄県)、男性は112歳(京都府)です。

 9月になると羽後町では、75歳以上の方を対象に旧町村単位の「敬老会」を開催中で、昨日は田代地区の会合があり、母も出席してきました。毎年配布される資料で話題になるのは「田代地区長寿番付表」。地区内の長寿の方が、大相撲の番付に倣って横綱・大関・関脇・小結・前頭に分けて紹介されています。

 それによると、わが家の隣りに住む98歳のお祖母さんが東の横綱。西の横綱は上到米の集落・鴻屋の95歳になる男性(小学校当時の恩師)。大関には私の集落・下唐松の95歳の男性。関脇には隣りの集落・上唐松の94歳の男性(同級生の父親)と、身近な人たちが名前を連ねておりました。今年は田代地区に100歳を超える人はいませんでしたが、番付に掲載される人と敬老会の対象者は急増中です。

 ところで、先ごろ発表された秋田県の人口(7月1日現在)109万8864人に占める、65歳以上の人は32万887人で、高齢化率は29.2%。中でも中山間地をかかえる郡部が高く、最高は上小阿仁村の45.3%。羽後町も県平均以上の32.3%ですから、これからはさらに高齢者の割合が高くなってくることでしょう。

 食生活や生活慣習の改善、医療や介護の充実などが人々の寿命を延ばしてきたことは嬉しいことです。しかし最近では経済活動が低迷し、地域間の格差が拡大している中で、長寿社会を支える年金や医療・介護の仕組み(財源)をどのように確保していくのか。新たな課題も生じています。急激に変化している状況に見合った、様々な制度・体制の改善も早急に進めなければなりません。 

by shouichiro_sato | 2009-09-11 23:32 | 社会・話題 | Comments(0)  

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