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厚生連病院

 4日の秋田魁新報3面に掲載された広告は、「地域とともに・・・秋田の病院シリーズ」の13回目。JA秋田厚生連「雄勝中央病院」(院長・中村正明さん)の紹介が始まりました。(写真)

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 県立病院などの公立病院や大学病院の少ない秋田県にとって、地域医療を支えている県内9ヶ所の厚生連病院はその中核です。しかし、診療報酬のマイナス改定や地方の医師不足、景気の後退による受診抑制、病院の改築が短期間に集中したことなど、近年の急激な医療情勢の変化をうけて経営が極めて困難になってきています。

 雄勝中央病院も平成17年8月に念願の移転新築を果たし、最新の医療機器を備えた近代的な病院に生まれ変わりましたが、その後は勤務医の不足により一部の診療科目と入院病床を縮小せざるを得ない状況になっています。

 こうした窮状に対して昨年6月、湯沢市雄勝郡医師会(会長・小野崎幾之助さん)に所属する30~60歳代の開業医12人は、病院に交代で通って、平日の夜間救急外来の診療を手伝うことに。特に雄勝中央病院に勤務した後に同市内で独立・開業した医師も多くいて、「地域医療は地域で守る」という先生方の熱意あふれる取り組みが、現在も続いています。

 医師不足になった原因は、かつて大学(医学部)の定員を抑制して医師を増やそうとしてこなかったことに加え、新臨床研修制度の導入で医師の地域偏在が進んだことにありますが、長寿社会を迎えて医療や介護、福祉の最先端では人材不足が顕著です。

 国に抜本的な制度改正を求めると同時に、県と地元自治体の経営支援も必要です。「病院(建物)ができれば医療体制が整った」ことにはなりません。現に北秋田市では、10月開業を目途に新築していた「北秋田市民病院」の工事が完成したものの、経営の方向が定まらず、開業が来年4月に延期されています。

 厚生連が独自に新聞広告を出さなければならないほど、医療の現場に対する県民と自治体の理解が希薄になっているのでしょうか。より高度な医療態勢とサービスを求めるとすれば、しっかり支える県民意識も高めなくてはなりません。

by shouichiro_sato | 2009-09-04 23:26 | 秋田県 | Comments(1)  

Commented at 2009-09-05 19:32 x
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