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 18日に公示された衆院選。公示直後の18~20日に行った朝日新聞や讀賣新聞の情勢調査によると、民主党が小選挙区と比例区とも自民党を圧倒しており、予想される獲得議席は単独過半数を大きく上回り、300議席を超える「圧勝」の勢いです。

 先月に衆議院を解散してから、投票日まで40日も確保した異例の長期戦で「逆風を弱めたい」という自民党の思惑も、支持率が好転する材料に乏しく、「責任力」をアッピールしている麻生首相の主張と民主党への批判も、有権者を振り返らせるには至っていません。それどころか、閣僚経験者や派閥の領袖などの実力者?までが苦戦している状況のようです。

 さて、マスコミ各社の選挙情勢が報道されると、(私の経験からして)優勢と書かれた陣営は「このまま引き締め、さらに上積みを図ろう」と元気が出てきますが、劣勢な陣営は「不安と心配」で戦意を喪失してしまうもの。

 特に選挙区が広い国や県の選挙では、一度動き出した「山」を引き戻すのは大変です。今回の総選挙では今の閉塞感が漂う政治状況への反発が全国津々浦々に蔓延し、「今回は政権を交代させてみよう」という風が民主党に吹いているように感じます。

 しかし、心配なのは民主党が単独で「衆院の3分の2」以上を獲得し、何でも思い通りになってしまうこと。4年前の郵政解散で自民党が圧勝した結果、構造改革の名の下に「格差」が生じたことを忘れてはいけません。政権交代はしても、程々に牽制しあえるバランスがあっていいのではないか。極端な一党集中は新たな問題を生じないか?・・・などと、思ってしまいます。

by shouichiro_sato | 2009-08-21 23:44 | 09・総選挙 | Comments(0)  

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