「梅雨明け」なし

　仙台管区気象台はきょう、秋田県を含む東北地方が「梅雨明けがないまま秋への移行期に入った」と発表しました。梅雨明け宣言を特定できないのは、平成１５年（２００３年）以来で６年ぶりとか。特に東北北部で梅雨明け宣言ができなかったのは昭和２６年に統計を取り始めてから５回目。それも平成５年、１０年、１３年、１５年と、過去の４回は平成の時代になってからというのも、不思議です。

　今年の東北北部は、平年より一日早い６月１１日に梅雨入りしましたが、７月中旬以降は雨の日や曇りの日が多く、すっきりした天気が続きませんでした。長雨と日照不足で農作物の生育にも影響が出てきており、心配です。

　一方、梅雨が明けたという東北以外の地方では、九州や中国、四国などで７月下旬に大雨による被害が続出。そして今度は、太平洋側を進む台風９号のもたらした局地的な豪雨で河川の氾濫や土砂崩れがあり、（午後８時現在で）死者１３人、行方不明者１８人になり、各地に甚大な被害が発生しています。既に降った雨の量も多くなっており、今後の気象情報には十分な注意が必要です。

　それにしても、最近の気候は「四季の暦（こよみ）」通りにいかなくなりましたネ。これも地球環境が変化しているからでしょうか。