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断酒宣言

 2月にローマで行われた先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)後の記者会見で朦朧(もうろう)となり、財務・金融担当大臣を辞任した前衆議院議員の中川昭一氏は、きょう選挙区(北海道11区)の帯広市で開かれた自身の総決起大会で、「日本のため、皆様方のために、酒を断つ」と宣言しました。

 朦朧会見は酒のせいではなく、疲労と風邪薬の飲み過ぎからきたものだと釈明していましたが、会見前に飲酒していたのは事実であり、元々はお酒が大好きな政治家。将来を嘱望されている人でも、今回ばかりは飲酒のマイナスイメージを払拭できず、民主党の候補者を相手に苦戦が伝えられています。そうした背景から、真剣な表情で断酒宣言をしたとニュースは伝えています。

 もっとも、苦戦しているのは中川氏だけではありません。党の幹部や大臣の経験者など、自民党のベテラン議員でも選挙区に張り付いて「ドブ板選挙」を展開しています。4年前の郵政解散では自民党の「刺客候補」が話題になり、「郵政民営化の是非」をテーマにした小泉劇場に釘付けされてしまった国民でしたが、今度は与野党の「政権交代」が現実味を帯びてきただけに、「自民か、民主か」の選択選挙になりつつあり、ベテランといえども必死にならざるを得ません。

 公示まで残すところ一週間余。秋田3区ではきょう、横手市で立候補予定者の4人が参加して公開討論会が開かれました。自民党の前職に民主党、幸福実現党、無所属の3新人が挑戦する選挙の前哨戦は大詰めで、景気対策などの政策について持論を展開しています。ただ、政党公認の予定者は各党の想定問答集?通りの発言が多く、「物足りなかった」「盛り上がりに欠けた」との声も聞かれました。

 公開討論会を特定の予定者や政党、主義・主張に偏らないように運営するには、テレビ番組のように丁々発止とはいかず、やむを得ません。それでも、野党のマニフェストについて「スーパーの安売り広告合戦のようだ」という与党の本音がでてきたり、各予定者の人となりが理解できた・・・と話す人もいました。

 一方、麻生首相は長崎での「平和祈念式典」に出席し、あいさつ。その中で、「いやすことのできない傷跡(きずあと)を残すこととなった」とある原稿を、「しょうせき」と読んで失笑をかっています。

by shouichiro_sato | 2009-08-09 22:05 | 09・総選挙 | Comments(0)  

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