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集団辞職、離党

 民主党県連第2区総支部(秋田2区・寺田学総支部長)はきょう、能代市で常任幹事会を開き、出席した14人の常任幹事のうち13人が辞職し、党籍を持っていた7人は離党することになりました。他の6人は党員ではなく、サポーターです。

 民主党は次期衆院選の秋田2区で独自候補を擁立せず、党本部の決定に従って社民党候補を支援することになっていました。しかし昨日、出馬を断念していた前小坂町長の川口博氏が一転、出馬を決断したことから、常任幹事全員が無所属の川口氏を支援することを表明したためです。

 川口氏は出馬表明の記者会見で「政権交代が必要だと思う」と述べ、自民・公明中心の現政権とは対峙する姿勢を鮮明にしており、2区の情勢は一気に混沌としてきました。今までは自民党公認で公明党が推薦する金田勝年氏と、社民党公認で民主党が推薦する山本喜代宏氏の事実上の一騎打ちと見られていましたが、寺田支部長を除く幹部役員が辞任・離党してしまっては、民主党推薦といっても戦力が低下するのは必至。出身地の地盤も重なる山本氏の陣営にとっては大きな打撃です。

 県内における過去の衆院選と参院選、知事選では、社民・民主・連合の三者が共闘することで、自民党候補に勝利してきました。しかし、三者が支援してきた寺田知事の県政運営を巡って、民主と社民・連合の溝が深まり、4月の知事選で民主は寺田知事の政治姿勢を継承する川口氏を擁立。社民・連合は当選した佐竹氏を支持。この時の民主と社民のわだかまりが解消されず、2区の民主党支持者は川口氏に出馬を要請していました。

 ただ、「準備不足」を理由に不出馬を表明していた川口氏が2週間後に前言を翻したことについては、その政治姿勢を批判する声もあり、川口氏にとっても「政治生命を懸けた」大きな決断に違いありません。知事選では2区で圧勝しましたが、その風が再び吹くのか・・・。自民・公明両党もかつてないほどの危機感で臨んでいるだけに、注目されます。

 ところで、「集団辞職と離党」のニュースを見て、民主党県連の党員数はどれほどなのかと疑問を持ちました。知事選前に行われた県連大会に参加した知人によると、「全県下でも100名程度ではないか」とのことでしたが、政権交代を目指す政党でも、実態はそんなものでしょうか。マニフェストも重要ですが、現在の党員数や組織の状況などについて、情報公開してほしいものです。

by shouichiro_sato | 2009-08-06 22:48 | 09・総選挙 | Comments(1)  

Commented by 門間幸子 at 2009-08-07 23:08 x
悩ましい限りです。
川口氏はまた後出しじゃんけんですか…
どんなに素晴らしい政策を唱っても、ぶれる人では信じられません。
すでにポスターができていたなど、裏が見え見えで嫌悪感すら感じます。政権交代は必要だと思っていても、そのためなら、人情すらも裏切るような戦略にでてくる党を信じていいのだろうかと悩ましい限りです。誰が本当のことを言っているのかさえ、わからなくなる今回の総選挙。
「天知る、地知る、我知る」を政治家の皆さんは心して、選挙戦に臨んで欲しいものです。

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