財源の確保
2009年 07月 28日
個々の政策への判断は別にして、私が興味をもったのはこれらの施策に必要な財源の確保策です。民主党が示したマニフェストの工程表によれば、完全実施となる(衆院の任期4年目)2013年度に必要な総額は16兆8000億円。今年度の当初予算の一般歳出(政策的経費)、51兆7000億円の3分の1に迫る大きな金額です。
その対策は、無駄な公共事業の見直しで1兆3000億円、国家公務員の人件費削減で1兆1000億円、公務員の天下り先となっている特殊法人の見直しと補助金改革で6兆1000億円など、無駄の根絶で9兆1000億円を捻出。さらに、特別会計の「埋蔵金」活用などで4兆3000億円、所得税の扶養・配偶者控除の廃止と企業向け優遇税制の見直しで2兆7000億円を見込んでいます。
麻生首相や閣僚からは「財源が極めてあいまいで、無責任だ」「財政が破綻状態になる」などの批判が出ていますが、民主党も充分に精査・把握して政策立案したことでしょうから、景気が回復せずに税収が低迷する厳しい財政事情でも、消費税を引き上げずにこれだけの財源を確保できるのであれば、政治主導の財政改革に期待したいものです。
もっとも、「城を明け渡す時に、蔵に兵糧を残しているとは思われない」という見方もあり、埋蔵金そのものが行方不明?になってしまうことも考えられます。バラ色の政策を掲げた民主党には、財源の内容をさらに詳しく示してほしいもの・・・・・、私も知りたいところです。
by shouichiro_sato | 2009-07-28 23:45 | 09・総選挙 | Comments(0)