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いよいよ「解散」

 21日に衆議院が解散され、「8月18日公示-30日投票」の政治決戦が始まります。

 与党・自民党からは国民に向けた明確なメッセージがない中、野党・民主党は「政権交代」をキャッチフレーズにして、「官僚主導の政治を変えよう」と訴えています。最新の世論調査では民主党への支持率が自民党の2倍近くなるなど、民主党に強い追い風が吹いており、今週発売された週刊誌では「自民大惨敗」などの予測記事が載っています。

 4年前の小泉首相による「郵政解散」は自民党が圧勝し、衆議院で自民・公明の与党が3分の2以上の議席を占めたものの、構造改革と規制緩和の名の下で進められた政策は地域格差を生み出し、年金や医療、農業、教育など、あらゆる面で国民生活を不安定なものにしてしまいました。それ故に2年前の参議院議員選挙では地方が反乱を起こし、与野党の議席が逆転しています。

 小泉首相の(総裁の任期満了による)退陣を受けて就任した安倍首相は、参院選の責任を取ることなく頑張ってみたものの途中で挫折。その後を引き受けた福田首相も、1年余であっさり辞任したのが昨年9月。その後の自民党総裁選挙には5人が立候補して全国を遊説し、勝利したのが麻生さんでした。若者達からも人気があり、選挙にも優位になると判断されたのでしょう。がしかし、結果は正反対。漢字の読み違いで国民のひんしゅくを買い、夜毎の高級ホテル・バー通いに批判が集まりました。庶民の味方と期待したのに実態は異なり、国会答弁でも記者会見でも説得力がありませんから、麻生首相の支持率は月日の経過とともに下落するばかりでした。

 自民党の古賀誠・選挙対策委員長から衆院選への出馬要請を受けた東国原・宮崎県知事が、受諾の条件に「自民党の総裁候補にすること」と発言するほど、麻生さんも自民党もナメラレテしまいましたネ。そうした状況を国民は見ているだけに、益々自民党離れが進んでいます。

 しかし、「政権交代」すれば何でも解決できるかというと、そんなに甘いものではないでしょう。自民党への不満が反動として民主党の支持率を押し上げているのですから、自民党も民主党に負けない政権構想を提示し、国民に訴える必要があります。「後だしジャンケン」と言われても、民主党を超えるマニフェストをまとめ、国民の目を惹き付けて下さい。

 国民の意識を先取りする政策を示すことができなければ、政権交代への期待が高まり、自民党は歴史的な敗北となることでしょう。

by shouichiro_sato | 2009-07-20 23:51 | 09・総選挙 | Comments(0)  

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