「都議選」と「総選挙」
2009年 07月 13日
この結果について石原都知事は、「総選挙の前相撲にされてしまった。東京にとっては大迷惑な結果」「告示直前に公認された候補が通ってしまうような現象はあきらかに異常だ。浅薄な選挙になってしまった」と述べています。
麻生首相は「都議選と総選挙は違うので、結果には左右されない」との姿勢ですが、都議選で示された民意は自民党政治への厳しい審判であることを、謙虚に受け止めなければなりません。「首相に(都議選敗北の)責任はない」という官房長官と自民党幹事長の認識も、国民意識からすると乖離しています。
そんな中、麻生首相は連休明けの21日以降に衆議院を解散し、8月18日公示、30日投開票の日程で総選挙を行うことを表明しました。「麻生さんでは戦えない」という自民党内の「麻生降ろし」を封じ、態勢を立て直して民主党との「政権選択選挙」に臨むには、任期満了前に麻生首相が解散できるギリギリの選択です。
自民党内の一部には麻生首相の責任を追及する声があるものの、ポスト麻生の本命?も不在で、「今さら表紙を変えてもどうにもならない」という醒めた見方もありますから、ここは姑息な手段など考えず、政策を前面に出しての論戦を展開してほしいものです。ただし、麻生首相や細田幹事長などの言葉やもの言いで国民の心に響くのかは、この10ヶ月を見る限りでは心配ですが・・・・・・。
「私は基本的には逃げずに戦わなければならない、ここは一番大事なとこだと思っています」・・・・・今夜の記者会見で麻生首相が述べた締めくくりの言葉です。
by shouichiro_sato | 2009-07-13 23:05 | 09・総選挙 | Comments(0)