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結婚コーディネーター

 きょうの県議会一般質問で、佐竹敬久知事は「結婚は個人の意識の問題でありますが、今後は行政としてタブー視することなく、男女の出会いの場づくり、結婚コーディネーターの育成、新婚世帯の住宅確保支援など、様々な観点から対策を検討し、結婚したい方々の思いを叶える後押しをしてまいりたいと考えております」と、県の施策として結婚問題を取り上げる踏み込んだ答弁をしました。

 少子化問題はこれからの社会を考える上で最大の課題であり、婚姻率を向上させることについては市町村で様々な取り組みをしてきたものの、これといった成果がありません。羽後町でも以前、結婚難解消を公約にして初当選した町長が、町民課に専従の結婚相談係2名を配置したり、農業委員会で後継者の出会いの場づくりに努めましたが、結局は頓挫してしまいました。

 理由は、「行政が世話活動に徹しても、男女二人の将来まで責任を持てるわけでもなく、個人の意識を変えることは難しい」からです。「結婚しなければならない」という意識も強くなく、仕事に頑張っている人は「結婚は煩わしい」と考える人も多いようです。それでいて、町内の身近なところでも自分から早々に相手を見つけてゴールインするカップルもいますし、(せっかく)結婚したのに離婚するカップルも珍しくありません。

 民間の結婚情報サービスが企業として成り立っていたり、「婚活」活動に親が東奔西走する時代とはいえ、基本は男女の出会いの場があれば、自然に恋愛感情が生まれるものと思います。かつて、その機会は職場であったり青年活動やサークル・地域活動でした。それが今では、希望するような職場がない、青年活動も多様化して低迷している・・・・のが実情ですから、結婚対策を重点施策にするのも理解できます。

 しかしながら、経済的にも社会的にも恵まれていると思われる県庁や市役所、教員などの公務員にも、独身の方が多くいます。秋田県選出の国会議員も6人中半分の3人は、結婚経験のない独身。こうした方々にお世話する「結婚コーディネーター」、どのように育成するのでしょう。タブー視する必要はないかもしれませんが、難しい問題です。

 ところで、あすは羽後町商工会青年部で活躍している青年の結婚式。新郎新婦は町内に住む長男・長女で、案内状には媒酌人の名前はありませんでした。お二人で将来を約束し、ご両家の祝福を受けて晴れの日を迎える披露宴ですので、楽しみにしております。 

by shouichiro_sato | 2009-06-19 22:34 | 秋田県 | Comments(0)  

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